年間で5万円もお得に?今日からできる簡単節約術

近年、エネルギー価格の高騰や円安の影響もあり、日用品や食品などの価格が上昇しています。また、コロナ禍を経て在宅時間が増えたことで、人によっては水道光熱費の負担も大きくなっているかもしれません。

ここでは、節約で変わるガス・電気料金と、家庭でカンタンに取り組める節約術を解説します。小さな積み重ねで大きな節約効果が期待できるアイデアをぜひ参考にしてください。

節約でどれくらいガス・電気料金は変わる?

節約でどれくらいガス・電気料金は変わる?

節約を意識した場合でどのくらいガス代や電気代が変わるのか実際にシミュレーションしてみましょう。

Aさんの家庭は夫婦と10歳の息子、8歳の娘の4人家族で、3LDK戸建てに住んでいます。では、Aさんの家庭が節約に取り組んだ場合、年間でいくら節約できるでしょうか。

以下11個の節約に取り組んだ場合で、シミュレーションします。

シーン アクション 年間の節約
金額
家で
過ごす
省エネエアコンを選ぶ注1,2 約1,837円
冷房・暖房は必要なときだけ注1 約8,586円
LED電球に取り替え注3 約3,445円
照明は小まめに消す注4 約922円
家事を
する
自然乾燥と衣類乾燥機を併用注5 約15,104円
掃除機を上手に使って時短する注6 約268円
料理を
つくる
鍋にふたをする注7 約1,029円
一つの鍋で同時に調理注8 約1,832円
冷蔵庫に詰め込みすぎない注9 約1,678円
お風呂・
トイレ
給湯と追いだき機能を使い分ける注10,11 約13,510円
お風呂のふたを閉める注12 約4,039円
合計 約52,250円

ガス代、電気代にまとめると年間(月間)の節約金額は、下記のとおりです注13

ガス代 約20,410円
(約1,700円/月)
電気代 約31,840円
(約2,653円/月)
合計 約52,250円
(約4,353円/月)

なんと5万円以上の節約も期待できます。日々の生活の中でできる節約を一つずつ実行することで、大幅な節約が見えてきます。ぜひできるところから無理のない範囲で、ガス・電気の節約を始めていきましょう。

簡単な節約だけでもかなり節約できるんですね!でも、具体的にどんなことをすれば良いのでしょうか?

今日からできる節約術!

今日からできる節約術!

ここでは、簡単に取り組める節約術を4つのポイントに分けて紹介します。

ポイント1.エアコン

ポイント1.エアコン

エアコンは、衣服などで体温調整を行いながら設定温度を控えめにしたり、エアコンの使用時間を短くしたりすることで節電が可能です。

また、エアコンフィルターは、目詰まりしていると消費電力が大きくなるため、2週間に1度を目安に掃除しましょう。

ポイント2.照明

ポイント2.照明

家で過ごす時間でも、照明を小まめに消す、電源プラグを抜くなど、ちょっとした心掛けで節電ができます。

たとえば、照明の使用時間を1日1時間短縮できると年間で約922円節約できる場合があります注14

また、LED電球は白熱電球と比較して寿命が長く、約40倍長持ちであるとされています。交換のための手間や費用がかからない点も、LED電球を選ぶメリットです注15

ポイント3.洗濯機と冷蔵庫

ポイント3.洗濯機と冷蔵庫

洗濯機や冷蔵庫などの家電は日々使用するものだからこそ、使い方の工夫次第で節電の効果が期待できます。

洗濯ものをまとめると、例えば1日1回の洗濯で年間約4,614円注16節約できる場合があります。さらに、洗濯にお風呂の残り湯を使うことで、年間約6,918円注17と大幅な節水が期待できます。

また、冷蔵庫の設定温度は強から中に設定しなおすことで、年間2,363円注18の節約が期待されます。

ポイント4.お風呂

ポイント4.お風呂

お風呂では、例えば湯船の設定温度を42℃から2℃下げて40℃にすると、年間で約2,645円注19の節約になります。温度を下げても、ふたをしたり家族で続けて入ったりすることで、温度が逃げにくくなります。

シャワー浴の場合は、手元でお湯の「出す/止める」の切り替えができる節水シャワーヘッドに替えるのもおすすめです。初期費用はかかりますが、長期的な目線で見ると節約になります。

ちょっとしたことでも日頃から意識していれば、きちんと節約につながるんですね!

日々の節約をコツコツと積み重ねることで、大きな固定費の削減が実現できる可能性があります。ガスや電気の節約は省エネにもつながるので、できそうなものから少しずつ節約を実行していきましょう。

また、東京ガスでは定期的に節電キャンペーンを開催しています。ぜひ、活用して楽しみながら省エネをしましょう。
節電/ピークシフトプログラム

出典:東京ガス都市生活研究所「ウルトラ省エネブック」(2023年1月)
注1)281日(冷房期間3.6カ月、暖房期間5.5カ月)として算出
注2)2009年型を2019年型に切り替えた場合(2.8kW:8~12畳用、1日18時間使用)
注3)白熱電球54W相当から電球型LEDランプ(昼光色)に買い替えた場合(年間点灯時間2,000時間)
注4)54Wの白熱電球と12Wの蛍光ランプの点灯時間を1日1時間短くした場合
注5)2日に1回として算出。自然乾燥8時間後、未乾燥のものを補助乾燥する場合と、乾燥機のみで乾燥させる場合の比較
注6)掃除機を使う時間を、1日1分減らす、集塵パックを適宜取り換えた場合
注7)1日3回×365日として算出。24cmの鍋で20℃の水をふた有りとふた無しで2L沸かした場合(ふた有り:6.8分、ふた無し:7.5分)
注8)1日1回×365日として算出。サラダマカロニとブロッコリーを同時にゆでた場合と別々にゆでた場合(同時調理:20.9分、別々に調理:29.4分)
注9)冷蔵庫にものを詰め込んだ場合と、その半分にした場合との比較
注10)1日1回×365日として算出。高断熱浴槽で180Lの水を40℃に沸かし、24時間後に40℃に追いだきした場合と、24時間後に180Lの水を40℃に沸かした場合
注11)ガス代約4,890円と水道代約8,620円を合わせた金額
注12)40℃に温められた180Lの湯を、4時間後にもとの40℃までふた有りとふた無しで追いだきした場合
注13)1円未満切り捨て
注14)54Wの白熱電球と12Wの蛍光ランプの点灯時間を1日1時間短くした場合
注15)環境省 デコ活「こだわる楽しさ エコグッズ」を参照
注16)洗濯・脱水容量:6kgの洗濯機に洗濯ものを4割入れて洗う場合と、8割を入れて回数を半分にした場合
注17)縦型全自動洗濯機(8kgタイプ)で毎日1回残り湯での洗濯をした場合
注18)周辺温度22℃で、設定温度を「強」から「中」にした場合
注19)毎日180Lのお湯を張る場合

この記事の監修者

鶏冠井悠二

鶏冠井悠二

1級FP技能士・CFP・節約生活スペシャリスト・証券外務員一種・投資診断士・クレジットカードアドバイザー®

コンサルタント会社、生命保険会社を経験した後、ファイナンシャルプランナーとして独立。「資産形成を通じて便利で豊かな人生を送って頂く」ことを目指して相談・記事監修・執筆業務を手掛ける。担当分野は資産運用、保険、投資、NISAやiDeCo、仮想通貨、相続、クレジットカードやポイ活など幅広く対応。現在、WEB専門のファイナンシャルプランナーとして活動中。

HP:https://nagoweb.co.jp/fp/

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